中国の祝日の一つの中秋節は旧暦の8月15日で、2018年の中秋節は太陽暦で9月22日土曜日になります。
日本でもススキやお団子などをお供えしてお月見をします。
中国ではこの日、月餅を食べながら家族団らんを楽しみます。
どうして中秋節に月餅を食べるのでしょう?
月餅の由来と食べるにあたっての注意点を紹介します。
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中秋節に月餅を食べる由来は?
中秋節については、前回「中秋節とは?由来を知れば中秋節に月をめでるのが一層楽しくなる!」でその由来などをご紹介しました。
日本では旧暦8月15日を中秋の名月と呼んでススキや団子をお供えして月見をします。
中国では、中秋節には家族が集まって家族団らんを意味する月餅を食べたり、お世話になった人に月餅を贈ったりしてお祝いします。
月餅の起源は唐代にさかのぼります。
匈奴との戦いに勝利した唐の軍隊が8月15日に凱旋しました。
商人たちがその勝利の祝いものとして餅を皇帝に献上しました。
その餅を臣下に分け与えたのが始まりと言われています。
一般に中秋節に月餅を食べるようになったのは、時代が下って明の時代からです。
明の皇帝が元を撃退する際に、月餅の中に密書を入れて、中秋節に一斉蜂起して、戦いに勝つことができたました。
明の皇帝は、その勝利を記念して、中秋節に月餅を食べるよう推奨したそうです。
因みに、中国の王朝は元の次が明です。
月餅のカロリーはどれくらい?
この記事のタイトル「・・・月餅は●●ので要注意!」の●●の部分は、
月餅はカロリーが高いので要注意!
でした。
食べ過ぎて太り過ぎにならないよう、注意しましょう。
これは月餅に使われている材料からも容易に想像できます。
月餅と一口に言っても様々な種類があります。
中国各地で大きさや中に詰める餡(あん)の種類が違います。
餡には、塩漬けしたアヒルの卵、ハスの実、小豆、ナツメなどがあります。
なかでも、塩漬けしたアヒルの卵の餡とハスの実を一緒に入れたものを好む人が多いようです。
皮は小麦粉、卵、ラード、砂糖などを混ぜて作ります。
月餅のカロリーはもちろん材料にもよりますが、一般的に100グラム当たり357Kcalと言われています。
普通の大きさの月餅のカロリーは、だいたい400Kcal以上はあります。
大きいサイズだと600Kcalを超えます。
これはコンビニ弁当と同じくらいです。
一人で一気に食べてしまうには、ちょっとカロリーが多すぎです。
2~4等分に切り分けて何回かで食べるとか、何人かで分け合うのがいいでしょう。
中国では月餅の食べ過ぎで、「中秋太り」という言葉もあるそうです。
日本の月餅はいつどこで始まった?手に入れるには?
月餅が日本で販売されたのは、1927年に中村屋が最初と言われています。
但し、それ以前に中華街(南京町や唐人町)で作られていたかは定かではありません。
現在は月餅はスーパーやコンビニでも売られていて、さらに新宿中村屋のみならず横浜中華街の有名ブランド月餅もネット通販を通して手に入れることができます。
わざわざ出向くことなく有名店の月餅が手に入るとは、便利な世の中になったものです。
月餅輸入禁止令の国がある!なぜ?
世界で中国産の月餅を輸入禁止にしている国が34カ国もあると中国メディアが報じています。
西洋ではドイツ、フランス、デンマークなど、アジアではインド、インドネシア、タイ、フィリピン、韓国などです。
その理由は、政治的な問題よりも、肉類や卵など材料から来る疫病の懸念です。
加えて、月餅は長時間の輸送で変質してしまう恐れもあるので禁止の措置がとられているそうです。
逆に中国も同じ理由から、海外からの月餅の輸入を禁止しているそうです。
このことは、中国人にあまり知られていないため、海外にいる中国人は祖国の月餅が手に入らず、中国に対する制裁処置ではと憤慨している人も少なくないようです。
日本は禁止していないので、本場の月餅をたまには味見してみるのもいいかもしれません。
まとめ
今回は月餅について、
・中秋節に月餅を食べる由来は?
・月餅のカロリーはどれくらい?
・日本の月餅はいつ始まった?手に入れるには?
・月餅輸入禁止令の国がある!なぜ?
をご紹介しました。
月餅は1年中手に入れることができますが、中秋の名月を愛でながら家族団らんを楽しむのもおもむきがあっていいのではないでしょうか?
そんな時は、特別に老舗の名品を取り寄せてみるのも一興です。
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