前回はクレジットカードの「リボ払い」で知らない間に残高が積みあがってしまう怖さをお伝えしました。
今回は、「リボ払い」により払っても払っても終わらない借金から抜け出すための支払い負担を軽減する方法、特に年金受給者にとってまさに奥の手の一括返済方法を具体的にお話します。
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前回は「クレジットカード使い過ぎて払えない地獄の恐怖から脱出する方法3」で、3の「クレジットカード使用でこれだけは避けるべき」についてお話ししました。
今回は下記の中から4の「クレジットカード支払い負担を軽減するには?」について説明します。
1.クレジットカード支払い延滞で待っている恐怖とは?
2.クレジットカード支払い延滞を切り抜けるには?
3.クレジットカード使用でこれだけは避けるべき
4.クレジットカード支払い負担を軽減するには?
5.クレジットカードの使いすぎを防止するには?
クレジットカード支払い負担を軽減するには?
これまでも述べてきたように、クレジットカードを使ってのショッピングやキャッシングのリボ払いで積み上がった支払いの負担を軽減するには、
・新規にリボ払いをしない。
・リボ払い残高を一括返済する。
ことが必要です。
その手段として、
・欲望を抑えて生活レベルを見直し、必要最低限のものしか買わない。
・一括返済するために、一時的にカードローンを賢く使う。
をおススメしました。
おススメしないお金の借り方
一括返済するためには、一時的にどこかからお金を借りる必要があります。
次のような借り方は控えた方が賢明です。
・クレジットカードのキャッシング:
金利が高い
・闇金:
金利が高い、詐欺の場合もある
・質屋:
金利が年利15~100%とバカ高い
・知り合いから借りる:
場合によってはその人との信頼関係を壊しかねない
私は以前知識がなかったので、消費者金融よりクレジットカードのキャッシングの方が安全だと思い込んで、何度か借りていました。
しかもリボ払いキャッシングでです。
金利の面で不利なだけでなく、リボ払いにするなんてとんでもないことをしていました。
おススメのお金の借り方ベスト3
借金するのにベストとは変ですが、次の3つは比較的低金利でお金を借りることができます。
1.生命保険の契約者貸付
2.銀行のカードローン
3.消費者金融のカードローン
では、それぞれについてポイントを説明します。
1.生命保険の契約者貸付とは?
生命保険を契約している場合に「契約者貸付制度」を使ってお金を借りる方法です。
この制度の仕組みは、
契約中の保険の解約時に受け取る予定の「解約払戻金」の70~90%を保険会社から借りて、利息をつけて返済する、
というものです。
ただし、利用は「解約返戻金」がある養老保険や終身保険などに限られます。
保険会社によって、利息は違いますが、他にはない次のようなメリットがあります。
・他の方法より低金利
・審査がない
・返済は保険の有効期間ならいつでもよい
金利は2~6%程度です。
あなたが生命保険に加入しているなら、ぜひトライしてみてください。
実は私もトライしたことがあるのですが、保険の種類が終身保険でなかったため、この制度を利用できませんでした。
その時はどうしてもまとまったお金が必要で、また、他の低金利の方法の知識がなかったため、解約してしまいました。
以降に説明する方法を知っていれば、解約しなかったかもしれません。
2.銀行のカードローン
金利は銀行によって違いますが、1.7%~17.8%と幅があります。
この幅をどう使い分けているかというと、信用度の高い顧客には高額の貸し付けをして、その分金利を低くしています。
借りる金額ごとに金利が異なります。
10万円とか20万円なら、その銀行で設定している最も高いほうの金利が適用されると考えてよいでしょう。
貸付額の最大は銀行ごとに500万円、800万円などと決まっています。
50万円、100万円、300万円など貸付限度額ごとに金利が設定されています。
当然、貸付限度額が高額になるほど金利は低くなっています。
利用する銀行は、自分が預金している銀行でなくても大丈夫の場合もありますが、預金先銀行に限られる場合があります。
また、初めての利用では、多くの銀行では50万円以上は借りることができません。
一方、銀行のカードローンは審査が厳しめです。
どんな審査項目なのか明かされていませんが、おおむね次の項目が重要視されているようです。
・勤務先
・勤続年数
・年収
・住居の形態
・他の金融機関からの借入
銀行のカードローンを利用する場合は、その銀行のウエブサイトや窓口で確認してみて下さい。
3.消費者金融のカードローン
テレビCMなどでおなじみのカードローンです。
このカードローンは生命保険の契約者貸付や銀行のカードローンに比べて金利は3~18%と少々高くなります。
しかし、いくつかの点で銀行のカードローンにはないメリットがあります。
それは、
・審査が簡単
本人確認書類(免許証、保険証、パスポートなど)のみで済む場合がある。
・スピード融資
即日融資可
・無利息期間
会社によっては、初めて利用の場合は30日間の無利息サービスがある。
このような特徴があるため、
・銀行など金融機関の審査に自信のない人
・緊急を要する場合
・30日以内に返済が見込める人
などには特におススメです。
年金生活者には驚きの年利2%以下の低金利の方法が!
以上、低金利や利用しやすい方法を紹介してきましたが、年金生活者にとっては使いにくい場合があります。
というのは、銀行ローンなどは年齢制限を設けていたり、年齢制限内であっても収入額の関係から審査に通らなかったりして、利用できないことが結構あるのです。
私も銀行ローンの審査に通らず、利用できませんでした。
そこでの出番が、「年金担保融資」です。
しかも、この融資制度は、なんと
“金利0.45~1.9%”
の超低金利融資なのです!
この制度は知らない人が多いと思います。
私もまったく知りませんでしたが、ネットで調べているうちに見つけました。
そして、早速利用して、何枚かのクレジットカードのリボ払い代金を完済することができました。
この年金を担保に融資を受ける方法は年金の種類によって2種類あります。
・独立行政法人 福祉医療機構(WAM):
国民年金・厚生年金保険あるいは労働者災害補償保険が対象です。
金利は、
・労災年金担保融資 年1.2%
借入金額は、
10万円~200万円の範囲で1万円単位
所得税額を除く受給年金額の0.8倍以内
1回あたりの返済額の15倍以内
2ヶ月ごとの年金支給日に自動引落しで、15回掛けて返済、2年6ヶ月で返済終了となります。
例えば利息を含む150万円の融資の場合、2カ月に1回年金支給日に10万円(月当たり5万円相当)を2年6カ月の間、15回返済していくことになります。
・株式会社 日本政策金融公庫(JFC):
株式会社といっても、100%政府出資の政策金融機関です。
恩給、共済年金や厚生年金(共済組合が支給する厚生年金)、災害補償年金が対象です。
金利は、
共済年金・厚生年金担保融資 年1.90%
融資限度額は250万円
※金利は時期によって変わる可能性があります。
現役時代に会社に勤めたサラリーマンだった人は、福祉医療機構(WAM)を、
同じく教師など公務員だった人は、日本政策金融公庫(JFC)を
利用して、超低金利の融資を活用しましょう。
なお、福祉医療機構(WAM)への申し込みは、主要都市銀行等が手続きを代行しています。
あなたの街の銀行窓口(予約がおススメ)を訪れて下さい。
審査の準備に必要な書類を揃える必要はありますが、担当者が丁寧に対応してくれます。
あなたが年金受給者なら
コレ、超おススメです!!
さあ、一括返済で楽になり、落ち着いた生活を取り戻しましょう。
次回は、
5.クレジットカードの使いすぎを防止するには?
についてお話します。
楽しみにしていてくださいね。
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