6月から7月ごろにかけて色とりどりの美しい花が咲くあじさいを見る人びとで各地の名所は賑わいます。
自宅でも鉢植えや庭の紫陽花を楽しんでいる人も多いと思います。
このアジサイ、最初の年は美しい花が咲いたのに次の年から咲かなくなった経験をしたことはありませんか?
花が咲かない原因はちゃんとあって、それに対策をすれば次の年からまた美しい花を楽しむことができるのです。
今回はあじさいの花が咲かないと残念がっているあなたに再び花を咲かせる方法を説明します。
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実は私の家でも小さな庭に植えたあじさいの花が咲かなくなってしまいました。
あまりにも寂しい状態だったので、いろいろ調べたところ、花を咲かせるために大切なやるべきことをせずに、自然に任せていたことが原因だとわかりました。
私が取った対策と共に、鉢植えにも役立つ花が咲かない原因と咲かせる方法を説明します。
鉢植えは必ず植え替えしよう
鉢植えのアジサイは、花の時期が終わってそのままの鉢を使い続けると、翌年花の咲き方が悪くなる場合があります。
早めに一回り大きめの鉢に植え替えましょう。
鉢は素焼きの鉢の中でも駄温鉢(だおんばち)が適しています。
駄温鉢は、一般の素焼き鉢よりも高温で焼いたものです。
素焼き鉢は表面に目に見えない細かい穴が開いていますが、素焼き鉢よりも穴が小さいのが特徴です。
そのために土中の水分が蒸発が少なくて保水性があり、水を好むあじさいに向いています。
普通の素焼き鉢との見分け方は、鉢の上部、縁の部分に釉薬(ゆうやく)が塗られていてツルツルしているものが駄温鉢です。
買い求める時にお店の人に聞いてみると間違いありませんね。
適切な剪定をしよう
あじさいに限らず自宅で楽しむ樹木には剪定(せんてい)をおろそかにできません。
剪定とは庭木などの枝切り、刈り込みのことです。
あじさいの場合、剪定をしなかったり、その時期を間違えたり、正しい位置を剪定しないと、翌年花が咲かないことになります。
ですから、毎年正しい剪定をするようにしましょう。
剪定はいつするの?
花が咲き終わったらすぐに剪定します。
花をつけたままにしていると花に養分を使うので、アジサイの木そのものの生育が悪くなります。
どの部分を切るの?
あじさいは茎の同じ位置の節から葉が左右に向かって伸びています。
花のすぐ下の葉の節には花芽が出ないので、その一つ下の葉の節の少し上の茎を切り落とします。
形を見てもう一つ下の節の葉の少し上の茎を切り落としても構いません。
つまり、
花のすぐ下の葉とその下の葉の間の茎、
花の2つ下の葉と3つ下の葉の間の茎
のどちらかを剪定します。
あじさいが喜ぶ環境にしよう
陽当りのいい所に置こう
カンカン照りで水分が蒸発してしまうような直射日光ガンガン当たるような場所は向きません。
しかし、ほどほどに日光が当たる半日蔭なら最適です。
完全な日陰でひっそり、というのは向きません。
庭植えの場合は、いつも木陰になっている場所は避けて、時々陽の光が当たるようにします。
鉢植えの場合は、10月に花芽ができますので、その時期には陽の光がよく当たる場所に置きましょう。
陽当りが悪いと花芽がよくできません。
寒すぎると花芽が枯れる
寒すぎると花芽のある所から枯れる場合があります。
鉢植えの場合は極端な寒さにさらさないようにします。
もし枯れても株自体が枯れてしまうことはないので、翌年も葉は茂りますが、花が咲かない状態になります。
肥料は正しくやろう
庭に植えてあるあじさいの場合はあまり肥料を気にする必要はありません。
鉢植えの場合は土の量が限られているので、肥料で養分を補う必要があります。
肥料は発酵油かすの固形肥料を使います。
用法や量は肥料の袋に書かれているのを参考にしてください。
時期は花が咲き終わってから1ヶ月ほど経ったら与えるようにします。
冬にも肥料をやろう
春に成長をうながすため、12月から2月の寒い時期に肥料をやります。
発酵油かすの固形肥料を鉢植えの根元に置きます。
肥料のやりすぎに注意
あまりにも肥料をやりすぎると、花が咲かないようになります。
肥料成分の内、特に窒素成分は花によくないので多すぎないようにします。
リン酸やカリの成分が多いものなら大丈夫です。
まとめ
今回は、
・鉢植えは必ず植え替えしよう
・適切な剪定をしよう
・あじさいが喜ぶ環境にしよう
・肥料は正しくやろう
の項目で、あじさいの花が咲かない原因を探り、花が咲く方法を示しました。
毎年梅雨の時期にうっとおしさを忘れさせてくれるアジサイの花を楽しむためには、正しい方法で育てることが必要です。
今回お話ししたことをぜひ参考にしてみて下さい。
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