「片づけ」を上手くやるポイントは「モノを捨てる(減らす)」ことですが、これが一番の難関と言ってもいいくらい簡単ではありません。
今回は、「モノを捨てる(減らす)」ための「捨てる基準をどうするか」と誰もが悩む「モノへの執着をどう断つか」についてお伝えしていきます。
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「捨てる」とは執着を断つこと
人は多かれ少なかれ、色んなものに執着を持っています。
この執着が「片づけ」においても作用し、ものを捨てられなくしています。
他人事の場合は、「あんなものさっさと捨てればいいのに」と思えることでも、自分の持ち物になるとたとえ不要なものでもなかなか捨てられません。
自分のものに立った途端、執着心ができるのです。
しかし、ここでよく考えてみましょう。
もう終わってしまった恋や過去の恋人にいつまでも執着していても、再びなんとかなることはありません。
しかも、いつまでも執着していると新たな恋も生まれないし、新しい恋人もやって来ません。
ものについても同じで、もう使わなくなった古いものに執着していては、新しいものは入ってこないのです。
私は今日、家の倉庫の中を片づけていたら、今はもう使わないし使えないパソコンの周辺機器を見つけました。
初期のMacの接続ケーブルと、今は修理に対応していない何年も前のプリンターです。
これらにはそれなりの思い入れがあるのですが、思い切って捨てる判断をしました。
執着を断って思い切って捨てましょう!
「片づけ」が成功するかしないかは「捨てる基準」次第
「片づけ」が成功するかしないかは、この基準の明確化をどうするかに掛かっています。
というのは、「片づけ」でものを整理する場合、「捨てるか残すかの基準」を決めておかないと、終わってしまったら「捨てるもの」がほとんどない結果になってしまうからです。
では、その適切な基準とは、どう決めればいいのでしょう?
「たった1分で人生が変わる片づけの習慣 [ 小松易 ]」に助けてもらうことにします。
この本の中で、「残すか捨てるかの基準」として示しているのは、
「使えるか使えないか」ではありません。
えっ、では何でしょう?
「使うか使わないか」です!
この方が「片づけ」がスムーズに進むそうです。
どうです! 納得ではありませんか?
家でも会社でもいいのですが、例えば資料を次の手順で分けてみてください。
まず、使える資料を左側に、使えない資料を右側に置いて分ける。
結果は、左側の使える資料が結構多く、左側の使えない資料が少なくなります。
次に、同じ資料を使って、
使う資料を左側に、使わない資料を右側に置いて分けます。
結果は、先ほどより左側が減って、右側が増えたことでしょう。
ここで「使う」基準で選んだものは、「いついつまでに使う予定があるもの」や「何に使うか」など、「使う目的が明確」になっていることが多いのです。
一方、「使わない」基準で選んだものは、「すでに使い終わったのでもう使わない」と判断したものなどです。
これとは反対に、「使えるか使えないか」で選ぶと、「いつ使うかわからないが使える」ものが残り、これらはずーっと先まで使わないで終わることになります。
このことからも「使えるか使えないか」の基準ではなく、「使うか使わないか」の基準で分けることにより、片付けがスムーズに進むいことが分かりますね。
捨てた途端に後悔するって本当?
「もう使わないから」と言って思い切って捨てたら、後になってやはり必要だった、ということになったら怖い、とばかりに捨てることに躊躇する人がいます。
捨てた途端に必要になって後悔するようなことは皆無とは言いませんが、実際には聞いたことや経験したことはありません。
怖がるほどのことはまず起きないと考えていいでしょう。
万一捨てた資料が後日必要になる事態が起きたとしても、そこは別の資料や方法でなんとかカバーできるものです。
それよりも、片付けが進むことでのメリットの方が何倍も大きいのです!
これまでもったいないとばかりに捨てないでため込んでいたものを捨てた途端、「ああ、スッキリした!」「思い切って捨ててよかった」となります。
捨てると、新たに必要なものがどんどん入ってくるようになり、生き生きとした幸せな気分になります。
さあ、思い切って捨てましょう!
まとめ
今回は、
・「捨てる」とは執着を断つこと
・「片づけ」が成功するかしないかは「捨てる基準」次第
・捨てた途端に後悔するって本当?
について、お伝えしました。
「片づけ」がはかどる「捨てる基準」は、「使えるか使えないか」ではなく、「使うか使わないか」です。
基準を明確にして、執着を断って思い切って捨て、スッキリしましょう。
これからも「片づけの習慣」について説明を続けて行きますので、お楽しみに!
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