新年度が始まり、新入社員は研修や新しい出会いで戸惑ったり、緊張したりして過ごしています。
やがて仕事にも慣れてきて、ますますやる気が出てくる人もいれば、そうでない人もいます。
「この仕事は自分には向いていないのでは?」と、毎日を不安の中で過ごしている人が結構います。
かつて同じような悩みを持持ち、天職を得た男性の物語を紹介し、悩める人たちの参考にしていただきたいと思います。
スポンサードリンク
自分はこの仕事に向いていないのでは?
自分が就いた仕事が自分に向いているかどうか、簡単には判断しにくい問題です。
「とことんやってみないと、自分に向いているかどうかは分からないよ。やっているうちにその仕事にやりがいを見出すことがあるのだから」という意見も真実です。
気づいていなかった自分の才能を見出して、その仕事で卓越した結果を出すことがあります。
一方、そうは言ってもやはり職場や仕事になじめなく、
「この仕事は自分に向いていないのでは?」
「自分はこの会社に向いているのだろうか?」
と悶々とした不安の毎日を過ごし続けている人もいます。
この人たちは、どうすれば救われるか、ということです。
絶望を解消し天職を得た男の物語
かつて同じような悩みを持ったある男性がいました。
これから、その男性の絶望から脱出し、人生のやりがいを見つけて成功した物語を紹介します。
その男性は、1884年11月24日、アメリカのミズーリ州メリービルの貧しい農家に生まれました。
州立学芸大学卒業後、出版社に就職し雑誌記者になりました。
しかし、これが自分がやるべき仕事とは到底思えませんでした。
その後、俳優、セールスマン、トラックの運転手など等転々と職業を変えていきますが、これぞと思える仕事に出会いません。
不完全燃焼の日々が続いていきます。
自分には夢も希望もないと、貧乏暮らしの中で絶望の毎日を過ごしつづけるのです。
ある日、子供の頃に夢見たことを思い出します。
自分は何のためにこの世に生まれて来たのか、本当にやりたかったことは何だったのか、を自分に問うてみました。
そうすると、徐々に子供の頃の夢がよみがえってきました。
「そうだ、教師だ!」
自分が本当になりたかったのは教師だったことに気づいたのです。
これまで、なんとなく流れに任せて職業を選んでいました。
自分が「これをやりたい」と強烈に思う仕事ではありませんでした。
ついに彼は、
「教師になる!」
と決断します。
そうなったら、
「教師になるためだったら、どんなことでもやるぞ!」
と取り組み姿勢が変わってきます。
教師の職を得るために、方々の大学を回って断られますが、諦めません。
ついにYMCAの夜間クラスで講義する職を得ます。
ところがそれは、は受講する生徒がいなくなれば収入も無くなるという歩合制の不安定な仕事でした。
彼は、せっかく得たこのチャンスに人生を賭けたのです。
そのクラスの授業では、「話し方」について講義しました。
これまで様々な職業を得、経験したことも踏まえて、自分にできるすべてをこの授業に注ぎ込みました。
彼の情熱は生徒たちに伝わり、生徒たちは授業に積極的に出席し、熱心に学ぶようになっていきました。
彼の人生は、かつての絶望的な毎日から、天職を得て自分の夢の実現という成功の日々に変わっていったのです。
その時彼が生徒のために心血を注いで作った自前のテキストが、今も世界中でベストセラーになっている
「人を動かす」
です。
彼の名は、もうおわかりでしょう。
ディール・カーネギー
「人を動かす」は1936年の出版から1981年の改訂版がでるまでに世界各国で1500万部も出た大ベストセラーです。
現在は「人を動かす新装版 [ デール・カーネギー ]」が出ています。
この本の他、1948年発行の「道は開ける」も世界中で読まれています。
何が彼の人生を変えたのか?
以上、ディール・カーネギーの成功物語でしたが、何が彼の人生をこれほどまでに激変させたのでしょう?
最初の仕事に満足できず、様々な職業を経験したことも、もちろん役に立っていますが、元となったのはそこではありません。
子供の頃の夢に思いをめぐらす中で、自分は何のために生まれて来たのか、自分が本当にやりたいことは何かを自分に問うたことから始まっています。
出てきた結果に対し、
それをやる!
何が何でもやり抜く!
と決断し、行動した。
これがすべてです。
こうして、なりたい自分になったのです。
あなたの「なりたい自分」とはどんな自分ですか?
もしあなたが日々の慌ただしさに流されて、不満や絶望の中にいるのなら、一度自分を見つめ直してみてはどうでしょう?
夢と希望にあふれた自分の人生を、自分で決めましょう!
そうすれば、きっと人生があなたの決断に応えてくれるでしょう。
スポンサードリンク