埼玉県鶴ヶ島市と東松山市にあるスーパー銭湯「蔵の湯」はともに人気です。
そこの炭酸泉は5分入れば血流が4倍になるとうたっています。
たしかに気持ちがいいのですが、なぜ炭酸泉に入ると血流が良くなるのか不思議に思ったので、そのメカニズムを調べてみました。
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気分をリラックスさせてくれる炭酸泉
埼玉県鶴ヶ島市や東松山市にあるスーパー銭湯「蔵の湯」では、炭酸泉をはじめとした何種類かのお風呂を楽しめます。
ややぬるめのお湯で、入ると体の皮膚の上に泡がついてとてもいい気持で、気分をリラックスさせてくれます。
炭酸泉は、店内にあるいくつかのお風呂の中で、最もお気に入りのお風呂です。
その炭酸泉の前の看板に、「炭酸泉は5分で血流が4倍になると言われている」旨の効能が掲げてあります。
たしかに気持ちがいいのですが、そんな効果があるのかな?とか、
なぜ血流が良くなるのか?を知りたくなってしまいました。
血流が良くなる理由とは?
血流が良くなるとは書いてあっても、なぜそうなるかの説明がないので、ちょっと調べてみました。
3つ説があるようで、どちらもそうかもしれないと思ってしまう理由です。
血流が良くなる理由
理由1.錯覚による血管拡張
炭酸ガスがお湯に溶けた場合は、炭酸ガスが比較的簡単に皮膚の中に入っていきます。
皮膚からさらに筋肉や血管などに炭酸ガスが入っていくと、身体は通常より炭酸ガスの濃度が高くなります。
そうすると身体は酸素不足ではないかと錯覚してしまうらしいのです。
酸素不足なら酸素をたくさん供給しなきゃ、とばかりに身体が反応して血管を拡張し、血流を良くする、というメカニズムです。
私たちが運動したら、身体の炭酸ガス濃度が高くなります。
そうすると酸素を補うために血流を良くしようと血管が拡張します。
これと同じことが、炭酸泉浴をしても起きるというわけです。
炭酸泉浴が「運動しない運動療法」と呼ばれる所以です。
理由2.炭酸ガスが血管の筋肉をゆるめる
お湯に溶け込んだ炭酸ガスが皮膚に入っていくことまでは、理由1と同じです。
その炭酸ガスが、血管を構成している平滑筋に直接働いて、平滑筋がゆるみ(弛緩)、血管が拡張するので血流が良くなる、という理屈です。
理由3.副交感神経の刺激が血管の筋肉をゆるめる
炭酸泉はややぬるめの38℃~40℃でも、体感的にはその温度以上に温かく感じます。
熱めのお湯は交感神経の働きを活発にし、ぬるめのお湯は副交感神経を刺激すると聞いたことはありませんか?
ぬるめのお湯による副交感神経の刺激が、血管を構成している平滑筋をゆるめて、血管を拡張し、血流を良くするという理由です。
だったら普通のぬるま湯に入っているだけでよいのではと思ってしまいますが、炭酸ガスはお湯の温度を上げずに温まるので、その効果を促進するということでしょう。
以上、炭酸泉浴が血流を良くする3つの理由を紹介しました。
要するに血流が良くなる理由は何なの?
私の考えでは、炭酸泉浴で血流が良くなるのは、
理由1.錯覚による血管拡張
と、
(理由2炭酸ガスが血管の筋肉をゆるめる)+(理由3.副交感神経の刺激が血管の筋肉をゆるめる)
の2つになると思います。
つまり、理由2と理由3は相補って一つとして考えた方がよいのではと思います。
というのは、理由2の「炭酸ガスが、血管を構成している平滑筋に働いて、平滑筋がゆるむ」というのは、
「炭酸ガスが平滑筋に働くと平滑筋がゆるむメカニズム」の説明が不足しています。
理由3の「副交感神経が活発になり、その結果として平滑筋がゆるんで、血管が拡張する」という説明の方がしっくりきます。
ちょっと頭を使う話になってしまいました。
理由1の
「炭酸泉浴により炭酸ガスが体内に入って行き、体内の炭酸ガス濃度が高くなると酸素不足と錯覚して酸素を運ぶ血流を増やすために血管が拡張し、血流が良くなる」
という理由が一番スッキリしています。
まとめ
今回は炭酸泉浴で血流が飛躍的に良くなる理由を探り、
・気分をリラックスさせてくれる炭酸泉
・血流が良くなる理由とは?
について説明しました。
炭酸泉浴はたしかに血流が良くなることを理解しました。
例として埼玉県鶴ヶ島市と東松山市のスーパー銭湯を取り上げましたが、炭酸泉なら全国、どこでもその効果が期待できそうです。
身近に炭酸泉があったら、健康維持増進のためにもぜひ楽しみましょう。
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