FIFAワールドカップ2018ロシア大会で日本の第2戦の対戦相手国、セネガルとはどんな国なのでしょう?
これまであまり馴染みがなかった国ですが、孫氏曰く「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」のごとく、まずセネガルについて知ることから始めたいと思います。
今回はセネガル入門として同国の地理、スポーツ、料理、治安、観光などを紹介します。
スポンサードリンク
セネガルはどんな国、どこにあるの?
セネガルの正式国名は「セネガル共和国」です。
英語で「Repablic of Senegal」
フランス語で「République du Sénégal」
外務省のホームページに記載の国旗と地図を示します。
3色国旗は緑色が農業と希望、黄色が富と資源、赤は独立の苦難と尊い血の犠牲を表わしています。
中央の緑色の星は自由の象徴を表しています。
セネガルはアフリカ大陸の最西端、西アフリカにあります。
ここはサハラ砂漠の西南端に当たります。
地図からセネガルはモーリタニア、マリ、ガンビア、ギニア、ギニアビサウの5カ国と国境を接しているのがわかります。
首都はダカール(Dakar)です。
ダカールといえば、私たちにとってはかつてパリ – ダカール・ラリーの終着点だったことから馴染みがある都市の名前ですね。
以下、外務省のホームページに記載の内容を紹介します。
国土面積は約197,000平方キロメートルで、日本の約半分の広さです。
人口は1,541万人(2016年)で東京都(1382万人)の1.1倍です。
民族はウォルフ人が約43%ともっとも多く、セレール人15%、プル人14%、その他いくつもの民族がいて、多民族国家です。
言語は、公用語がフランス語、その他民族語が話されています。
宗教は、イスラム教が95%、キリスト教が5%ですが、伝統宗教がわずかに残っています。
政治体制は、元首、内閣(首相、外相など)で、一院制です。
主産業は農業(落花生,粟,綿花)と漁業(まぐろ,かつお,えび,たこ)です。
経済成長率は6.6%と高く、発展途上国であることがわかります。
その割には物価上昇率が0.6%に抑えられており、生活しやすいのではと思います。
国の歴史は、1783年にフランスに帰属し、1960年に独立しました。
4月4日は独立記念日です。
セネガルのスポーツはサッカーと相撲!
サッカーは、欧州の各チームで多くの選手が活躍していて、今回のワールドカップにも出場していることから、盛んな国であることが分かります。
セネガルでは整備されていないデコボコの地面や砂浜でボールをコントロールしながらサッカーの技術を磨きます。
この恵まれない環境が強いサッカーを作り上げている秘密なのです。
サッカー以外に、セネガルの国技と言ってもいいほど盛んなスポーツがセネガル相撲、ランブです。
ランブはセネガルで最もポピュラーなスポーツと言ってもいいほどで、とても人気があります。
ランブの選手は日本の相撲のしこ名と同じようにリングネームを名乗ります。
試合では婚約者からもらった腰巻をつけて戦います。
試合の場所は、野外のスタジアムなどが多く、リングは円形です。
ルールは、ひざや背中が地面に着くと負けです。
技は投げ技、タックルの他に、拳固で殴るのもOKです(怖!)
優勝は家族のみならず住んでいる集落の名誉になります。
セネガル料理の特徴は1つ鍋と2つ鍋
セネガルは日本と同じく米を主食に使います。
その代表的料理方法はベンヌチン(1つ鍋)とニャーリチン(2つ鍋)です。
・ベンヌチン(1つ鍋)は、まず肉、魚、野菜などを炒めたのちスープで煮こみます。
その同じスープを使って米を炊きます。
・ニャーリチン(2つ鍋)は炊きあがった白米に、野菜などを煮込んだソースを掛けます。
これら2つの料理法のそれぞれに材料のアレンジでいくつもの種類の料理があります。
結構スパイシーな料理が多いようです。
食べる時は、一つの鍋を家族などが囲んでスプーンですくって食べます。
取り皿などはありません。
治安は大丈夫?
セネガルはアフリカの中でも比較的治安のよい方です。
しかし、ガンビアとギニアビサワに挟まれた南部のカザマンス地方は分離独立運動が発生したり武装集団による略奪・襲撃事件が発生しています。
日本の外務省が渡航延期勧告を出し続けていることからも、治安が悪い状態が続いていることが分かります。
また、東部のマリは治安情勢が悪化していて国境は警備が強化されていることから、マリとの国境を接する地域もテロ活動などの危険地帯なので近づかないようにしましょう。
首都ダカールをはじめその他の地域周辺はそれほどでもないようですが、ダカールの空港や高級ホテルは警備が強化されています。
セネガルではスリが多く見られます。
ポケットの中まで手を突っ込んできたリ、車の窓を開けていると外から荷物を取られたり、オートバイに乗ってひったくりをすることもあるので、用心が必要です。
特にデジカメやスマホ、財布などはカバンの中に入れて、しっかりと抱えて移動する必要があります。
これは、セネガル特有というより、海外どこに行っても同じようなことが起こります。
日本の常識は世界の非常識ということをしっかり認識して行動しましょう。
以上、不安な状況を紹介しましたが、要所要所を用心して行けば、結構楽しめる国のようです。
セネガル人は人懐っこくて、訪れた人には気前よく料理を振る舞うなどのおもてなしの心を持ち、サービス精神旺盛です。
観光旅行はどうなの?
各地に自然豊かな観光名所もあります。
ダカールのラックローズ湖は塩分濃度が海水の10倍もあり、湖面はピンク色に輝きます。
悲惨な奴隷貿易に使われ、ユネスコの負の世界遺産になっているゴレ島がダカールの沖合にあります。
バンディア自然保護区では多くの動物に出会えます。
旅行する場合は、事前に外務省のホームページを確認して出掛ければ、楽しい思い出を作れることでしょう。
まとめ
ワールドカップ第2戦の日本の対戦相手として一躍注目を集めるセネガルの概要を
・セネガルはどんな国、どこにあるの?
・セネガルのスポーツはサッカーと相撲!
・セネガル料理の特徴は1つ鍋と2つ鍋
・治安は大丈夫?旅行は大丈夫?
・観光旅行はどうなの?
として紹介しました。
今、日本にはセネガル人が500人余り住んでいます。
今回のワールドカップ対戦を機にお互いに親しみを持って付き合うようにしたいですね。
スポンサードリンク